メンター制度という言葉をご存知でしょうか?
この制度は簡単に言うと、新人さんへ助言やサポートを行ったり、職場の細かいルールを教えたりする人を配置することをいいます。
企業や施設など、集団で働く場合に上司や先輩社員などが担ってきた役割です。
そういった役割りを専門的に取り扱う人材を配置することで、悩み相談や社員の成長に関わる援助の質を高め、集団の生産性を向上させることが出来るのではないかということで注目されています。
人間関係の希薄化が進む現代では、人同士の「つながり」や「心のふれあい」による社員のメンタルケアも重要視されてきています。
就職したての新人さんの場合、仕事に不慣れな上、人間関係の悩みやトラブルを抱えやすく、統計的にも離職率が最も高くなっている時期です。
ある会社では、離職率をなんとか低下させようとしてメンター制度を導入し、社員の離職率を大きく改善できたという事例もあるそうです。
確かに、社内に相談できる相手が常にいることは安心感を生むかもしれません。
しかし、メンターとして配置される人材によっては心から打ち解けて悩みを話し合うことが難しくなってしまうかもしれません。
制度自体は素晴らしいものなので、導入にあたってはメンターを任される社員の適性を十分に考慮し、制度が上手く機能するように、知識やスキルの教育をおこなっておく必要がありそうです。
そのハードルさえ超えてしまえば、離職率の改善に大きく貢献することでしょう。